T-BUG
プログラマ向けデスクトップ拡大鏡の「虫の眼」や「puffbits」とは趣を異にした極小ファイルサイズへの挑戦版。
29KBのファイルサイズながら一時停止した後拡大画像をドラッグして移動できるキャッシュ機能を搭載しているのがちょっと自慢。
拡大画面の下に情報を表示します。
目次
デスクトップ画面を拡大して表示するいわゆる拡大鏡です。
とにかくファイルサイズを小さくしようとダイエットにいそしみました。
同じ様な用途の虫の眼やpuffbitsとの比較。
- 虫の眼はカスタマイズ機能が充実した高機能版です。
メニュー、ツールバー、ショートカット(マウスジェスチャ)、コピーのカスタマイズに対応しています。
プログラムファイルのサイズが1.2MBもあってしまうメタボなツール。
- puffbitsは虫の眼からカスタマイズ機能と表示情報の一部を削ってシンプルにしたもので、ショートカットとマウスジェスチャのみカスタマイズ可能です。
私があまり必要としなかった表示情報を削除した(私の)普段使い用として作ったものです。
- T-BUGは極小ファイルサイズに挑戦しようということで機能とコードをガリガリ削った今どき不毛なダイエット版です。
機能比較一覧表
画面をちょっと拡大して見たいとか、画面の色の値を取得してホームページ作りに活かしたい等。
虫の眼やpuffbitsと異なりウィンドウ情報の表示機能がないなど機能的に見劣りしますが、それでも長さを測ったり一時停止させた後画像をドラッグして動かせる機能は搭載しているのでそこそこ便利に使えると思います。
- 29KBの極小ファイルサイズ。
- 拡大画面にグリッドとサブグリッドを表示。
- 画面の色の値をHTML用とRGBで表示。
- マウスカーソルの位置をスクリーン座標で表示。
- 画面の任意の場所から現在のマウスカーソルの位置までの長さを表示。
- 色の値をクリップボードへコピー。
- キャプチャの一時停止。
- 一時停止した後拡大画像をドラッグして移動できるデスクトップ画面のキャッシュ機能
- 方向キーでマウスカーソルを1ピクセルずつ移動。
一時停止時はキャプチャポイントの移動になります。
インストール
専用のフォルダを作りtiny_bug.exeをコピーしてください。
レジストリには何も書き込みませんが以下のファイルをこのプログラムのあるフォルダ内に作ります。
- tiny_bug.dat - 設定ファイル。
- tiny_bug.txt
tiny_bug.datはプログラム終了時に作られます。
tiny_bug.txtはコントロールキーを押しながらコピーを行った時に作られます。
アンインストール
専用のフォルダを作っていた場合はそのフォルダごと削除すればOKです。
専用のフォルダを作らなかった場合は下記のファイルを削除してください。
- tiny_bug.exe - プログラム本体。
- tiny_bug.dat - 設定ファイル。
- tiny_bug.txt
レジストリには何も書き込みません。
T-BUG
tiny_bug.exe 2011-07-12:Ver 1.0.7.131
動作環境
Windows XP SP3、Windows 7 SP1で動作確認。
NT、Windows 2000、Vistaでも多分大丈夫だと思います。
95や98、meでも動くかも知れません。
プログラム本体含めて圧縮はしていません。
そのままダウンロードして実行できます。
ソースコードは公開しているというよりもバックアップ目的なので見通しはよくありません。
ストイック版
tbug.exe 2011-07-12:Ver 1.0.7.131
通常版から以下の機能を省いて更にファイルサイズを小さくしたものです。
(29KB→24KB)
- サブグリッド。
- コピー機能。
- 設定ファイル。
- オンラインヘルプ表示。
- プログラムアイコン。
その他の機能は変わりありません。
レジストリに何も書き込まないのはもちろん設定ファイルも作りません。
そのため設定の保存はできず毎回メインモニターの左上で起動します。
バージョンはタイトルバーに表示させています。
プログラムを起動させるとマウスカーソルに追従してデスクトップ画面を拡大表示し続けます。
情報表示の一段目はマウスカーソル下の色情報をHTML用(16進値)とRGBで表示します。
二段目には拡大倍率とマウスカーソルの位置をスクリーン座標で表示します。
三段目は任意の位置を原点とし、そこからマウスカーソルの位置までの長さを表示します。
Wは設定した原点からの横方向の長さ(幅)でHは原点からの縦方向の長さ(高さ)です。
(上図は文書マークの左上隅でスペースキーを押して原点に設定し、そこからアイコンの右下隅にマウスカーソルを持ってきた状態のもので、この文書マークのサイズは幅10で高さが14であることが分かります)
後ろのかっこつきの数時はスペースキーを押した原点のスクリーン座標です。
キャプチャは[Esc]キーを押すことで一時停止できます。
一時停止時にデスクトップ画面全体の画像をキャッシュするので一時停止後に拡大画像をドラッグしてキャプチャポイントを移動させることもできます。
メインウィンドウは拡大画面と情報表示画面をつかんで移動させることができます。
(一時停止時は拡大画面をつかんで移動させるとキャプチャポイントの移動になります)
このプログラムにフォーカスがある場合方向キーを使ってマウスカーソルを1ピクセルずつ動かすことができます。
[Shift]キーとの併用で10ピクセルずつの移動になります。
(一時停止時はキャプチャポイントの移動になります)
[Ctrl]キーと[Shift]キーを同時に押しながら起動すると設定ファイルを読み込まず初期設定のまま起動します。
[Ctrl]キーと[Shift]キーを同時に押しながら終了すると設定ファイルを書き込まず終了します。
- ズームメニュー
1倍, 2倍, 3倍, 4倍, 6倍, 8倍, 10倍, 12倍,16倍, 20倍の10段階から選択します。
PgUpやPgDnキーまたはホイール操作で倍率を変更できます。
- グリッドメニュー
グリッドの色を選択します。
画面の5ピクセルごとに色違いでサブグリッドを引くこともできるので画面のピクセル数を数えるのに便利です。
グリッド表示はグリッド表示のオン・オフを切り替えます。
灰色はグリッドの色を灰色にします。
反転はグリッドの色を画面の色の反転色にします。
半透明はグリッドの色を画面の色より少し濃い色で表示します。
サブグリッドは画面の5ピクセルごとに色違いでグリッドを引きます。
- コピーメニュー
マウスカーソル下のピクセルの色情報をクリップボードへテキストとしてコピーします。
RGB - 赤はRGBの赤の値をコピーします。
RGB - 緑はRGBの緑の値をコピーします。
RGB - 青はRGBの青の値をコピーします。
HTMLはHTML(16進値)で表記するやり方の値をコピーします。
幅は任意の点(スペースキーでセット)からの幅を表示します。
高さは任意の点(スペースキーでセット)からの高さを表示します。
[Ctrl]キーを押しながらコピーするとプログラムのあるフォルダにtiny_bug.txtというテキストファイルを作ってコピー内容を保存し、テキストファイルに関連付けられたプログラム(メモ帳など)へファイルを渡して起動させます。
- 一時停止を選択するとキャプチャを一時停止します。
[Esc]キーでも一時停止できます。
- 常に前面に表示にチェックを入れると他のプログラムの下に隠れないように常に前面に表示します。
- バージョン情報は簡易ヘルプを表示します。
- オンラインヘルプはブラウザを起動しこのページを表示します。
- 終了
2011-07-12:Ver 1.0.7.131
※通常版
- アイコン変更。
- 「コピー」に「幅」と「高さ」を追加。
- エクスプローラの「プロパティ」→「バージョン情報」の表示情報を削除。
コピーに幅と高さを追加したため30KBに増えたのでプログラムサイズを削るため。
※ストイック版
アイコンとコピー機能を削除したことで24KBに減った。
2011-06-27:Ver 1.0.6.131
- グリッドを引く倍率未満の時のカーソル位置を表すボックスの幅が1ピクセル大きかった不具合を修正。
※通常版
- オンラインヘルプ機能実装。
- 「常に前面に表示」オプションを設定ファイルに持つようにした。
- [Shift]+コピーでコピーする文字列をテキストファイルに保存し関連付けられたプログラムに渡して起動できるようにした。
※ストイック版
- サブグリッドを表示しない条件コンパイル指定を追加。
その他コードの見直しと合わせてファイルサイズが26KBに。
2011-06-25:Ver 1.0.5.116
- 設定ファイル名を'setting.dat'から'tiny_bug.dat'に変更。
- タイトルバーを表示するように変更。
※ストイック版
- 「プロジェクトオプション」→「バージョン情報」の「バージョン番号を含める」のチェックを外すことで500B程小さくなる。
- 設定ファイルを作らない条件コンパイル指定を追加。
設定ファイルを作らないようにコンパイルするとファイルサイズが1KB小さくなる。
- ヘルプを表示しない条件コンパイル指定を追加。
500B程小さくなる。
結果ストイック版としては27KBのファイルサイズになった。
2011-06-11:Ver 1.0.4.116
- Unicode非対応に変更。
9x系OSでも動くように。
- 設定ファイル名を起動ファイル名+'bin'から'setting.dat'に固定。
ファイルサイズが29KBに減った。
2011-05-10:Ver 1.0.3.103
- 起動時モニターの範囲外にならないように修正。
- 「グリッド表示」「半透明」復活。
- 設定ファイル名をプログラム名+'.bin'と簡易なものにした。
拡張子を'.bin'に変えるとその分のコードが増えてファイルサイズがちょっと増えてしまうので。
モニターの範囲外で起動しないようにしたためファイルサイズが増えてしまった。
設定ファイル名を簡易なものにしたためその分ファイルサイズは少し小さくできた。
結果30KB台に収まった。
が、エクスプローラ上では31KB。
2011-05-05:Ver 1.0.2.99
- クリップボードのCF_UNICODE形式へのコピーを廃止。
Unicodeな文字列ではないしということで、サイズ縮小のためもあり廃止。
- グリッドの半透明を削除。
見やすいけれども必要性は薄いということで。
- サブグリッド復活。
ただし青のみ。
- コンパイラオプションの範囲チェックやIOチェック、オーバーフローチェックのチェックを外したら1-2KBほどサイズが小さくなった。
結果30KBに収まった。
2011-05-03:Ver 1.0.1.97
- 簡易ヘルプ実装。
- コピー機能実装。
- サブグリッド表示機能を削除。
ファイルサイズが31KBに増えた。
2011-04-30:Ver 1.0.0.88